2027年卒就活生の皆さんへ ―「早さ」より「準備の質」を大切に

就活は「早さ」より「準備の質」を大切に

2027年卒の就職活動は、政府が示すスケジュールと実態とのズレが、これまで以上に大きくなっています。過去の調査では、約8割の学生が6月以前に内定を得ているという結果もあり、企業側の採用は早期化・多様化が進んでいます。

とはいえ、就活に「正解の開始時期」はありません。大学2年生から動き出す人もいれば、4年生になってから本格化する人もいます。大切なのは周囲に合わせて焦って行動することではなく、自分に必要な準備を重ねることです。

まずは自己分析で「自分は何を大切にして働きたいのか」を整理し、業界・企業・仕事研究へ。インターンシップやオープン・カンパニーは、深く知る・広く知るを使い分けながら活用するとよいでしょう。企業ごとに選考スケジュールが異なる今、情報を自分で取りに行く姿勢も欠かせません

就活は、内定を取るための競争ではなく、自分と企業が互いに納得する出会いの場です。早さに振り回されず、自分の軸を育てながら、長い社会人人生の第一歩を選んでください。

 

人生100年時代に求められる「ライフシフト」とキャリアデザイン

人生100年時代と言われる今、私たちの生き方や働き方は、これまでの「学校―仕事―引退」という一直線の人生モデルから大きく転換しつつあります。
これがいわゆるライフシフトです。長い人生を見据え、学び直しや仕事の切り替え、働く期間と休む期間を柔軟に組み合わせながら生きていく考え方だと言えるでしょう。

背景にあるのが、超高齢社会の進行とテクノロジーの急速な進化です。日本では人口減少と高齢化が同時に進み、「一つの会社で定年まで働く」前提は崩れつつあります。
一方、AIをはじめとする技術革新は、仕事のあり方そのものを変えています。今ある職業が将来も同じ形で存在するとは限らず、求められるスキルも変化し続けます。

こうした時代に重要になるのが、短期的な就職・転職ではなく、長期的なキャリアデザインです。どの会社に入るかだけでなく、「どんな力を身につけ、社会とどう関わり続けたいのか」を考える視点が欠かせません
学び直しを前提にし、年齢を重ねても役割を変えながら社会に関わる道を描くことが、安心と納得につながります。

従来は「一つの会社で働き、定年で引退」という一本道のモデルでした。ライフシフトは、学び直しや役割転換を重ねながら、例えば社会との接点の増やすなど、経験を価値に変えて働き続けるモデルです。
競争に残るか降りるかではなく、生き方の選択肢そのものを増やす考え方です。

ライフシフトは先の不安に備えるための我慢の戦略ではなく、人生をより主体的に生きるための選択肢を増やす考え方です。
変化の激しい時代だからこそ、自分自身の価値観を軸に、しなやかで長い視点のキャリアを描いていくことが、これからの時代を生きる私たちに求められています。

 

頑張れ!就活生

就活準備の基本は「自己理解」と「仕事理解」

就活準備の初期段階では、自己分析と業界・企業・仕事研究が土台になります。自分が何に興味を持ち、どんな価値観で働きたいのかを整理することは、企業選びや志望動機を考えるうえで欠かせません。企業のWebサイトや説明会動画、インターンシップなどを通じて、「働くこと」を具体的にイメージしていくことが大切です。

3月以降は情報収集と対話のフェーズへ

3月以降は企業説明会やOB・OG訪問が本格化し、選考が始まる企業も出てきます。オンライン開催の増加により、時間や場所の制約が少なくなった一方で、スケジュールは過密になりがちです。直前になって慌てないためにも、自己分析や企業研究は余裕のある時期に計画的に進めておくことが、心身の負担を減らします。

就活のゴールは「内定」ではなく「マッチング」

就活転職・キャリア形成序文にも書いたとおり、政府主導のルールでは6月から選考開始とされていますが、上記のとおり実際には6月以前に内々定を得る学生が約8割にのぼり、IT・マスコミ・外資系・スタートアップなどでは独自スケジュールの採用も珍しくありません。就活スケジュールはあくまで目安であり、早く終えることが必ずしも良いわけではありません。

就活の目的は内定獲得そのものではなく、「自分に合った企業と出会うこと」です。自分は企業にどんな価値を提供できるのか、そして企業に何を求めるのか

長い社会人人生を見据えながら、納得できるまで向き合う姿勢こそが、就活において最も大切な準備と言えるでしょう。

 

就職活動は見た目も重要

就活用写真 フォトスタジオ リバーシ(宇都宮市)

就活用写真は、単なる本人確認のための写真ではありません。
企業が最初に目にする、あなたの“第一声の代わり”とも言える存在です。

書類選考では、写真を見る時間はわずか数秒かもしれません。しかしその短時間で、

  • 清潔感があるか
  • 社会人としての準備ができていそうか
  • 一緒に働くイメージが持てるか

といった判断が無意識に行われています。

私たち写真スタジオでの就活用写真撮影では、

  • 表情の作り方
  • 姿勢や首の角度
  • スーツのシワや襟元の整え方

などを第三者のプロの視点で細かく確認します。これは自撮りや簡易的な撮影では、どうしても見落とされがちな部分です。

美修正に自信がありますが、就活用写真は「盛る」ためのものではありません。
自分らしさを保ったまま、相手に安心感を与える表現ができているかどうかが重要です。

 

採用活動の多様化とスケジュールの分散化は就活生にとって大きなチャンス

フォトスタジオ リバーシは毎年大勢の就活生を撮影してきました。そのなかで就活や社会情勢のさまざまな変化を目のあたりにし、気づいたこともたくさんあります。
とりわけ、大きな変化は採用活動の多様化と、それに伴う就活スケジュールの分散化だと考えます。

以前は就活スケジュールが春先に集中していましたが、ここまで述べてきたように近年は多様化、分散傾向にあります。この変化は、就活生の皆さんにとって決して悪いことではありません。

  • 長期戦で複数のチャンスを持つことができ、自分を見直す時間が持てる
  • 企業との「相性」を見極めやすい
  • 心身への負担が軽減され、よい準備ができる

といったメリットがあるのです。

 

就活は早く決めた人が勝つレースではありません。

迷いながら考える時間も、すべてあなたの力になります。うまくいかない経験が、次の一歩の精度を高めてくれます。

自分を雑に扱わず、きちんと整えて臨んでください。あなたを必要とする場所は、必ずあります。

 

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投稿者プロフィール

今井 賢司
今井 賢司プロモーションオフィス リバーシ 代表
フォトグラファー(フォトマスターEX)・ビデオグラファー・終活カウンセラー1級・ITパスポート

立教大学卒業後、広告代理店・リゾート勤務を経て2008年独立
宣材写真・ビジネスプロフィール写真・婚活写真など日常的な人物写真のスタジオワークをメインに活躍中
ミスコン・ミセスジャパン、ダンス・音楽イベントなどの公式撮影、各種オーディションの撮影経験豊富

会社勤めの経験も豊富。就活のアドバイスやビジネス向けのパーソナルブランディング、映像・写真・WEBを活用した視覚的な広告・営業戦略が得意です。出張撮影、映像制作、ホームページ制作おまかせください

終活カウンセラーとして「終活サポート ワンモア」を主宰。異業種提携による終活のお手伝いの傍ら終活講座やカルチャー教室などミドル~シニア世代向けのイベントを企画開催しています

日光国際音楽祭® 公式カメラマン
ミセスジャパン2020栃木選考会公式フォトグラファーほか
終活サポート ワンモア主宰
終活カウンセラー1級
エンディングノートセミナー講師養成講座修了(終活カウンセラー協会®)
ITパスポート

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