Pinterest(ピンタレスト)がパクリの温床みたいな安易なレッテルはられなきゃいいけど
Pinterest(ピンタレスト)、使っていますか?
Pinterestはネット上のお気に入り画像や自身の制作物をボードにピンでとめるようにアップしていくことで、お気に入りのボードを作ったり、ポートフォリオ(作品集)としたり、素敵な写真をシェアしあうことでコミュニケーションが生まれたりといった、画像(と映像)に特化したソーシャルネットワークサービスです。
画像で話すツイッターといえば少しイメージしやすいでしょうか?
このピンタレスト、一昨年あたりから日本語対応も始まり、私も毎年のようにブレイクするぞと言いつつ、日本ではブレイクするには至っておりません。ただし、デザイナーやフォトグラファーといった制作に関わる職業の人たちには人気で、日々たくさんの画像が更新・シェアされています。
ピンタレストも、参照も悪くない
いま話題の佐野研二郎氏もピンタレストのユーザーで、ピンタレストからアイデアを得ていたという疑惑もありました。それに対して、佐野氏の奥さんがピンタレストのアカウントを開設していたという証拠があるなら出して欲しいといった発言(註:実際には佐野氏はピンタレストのアカウントを所持していたそうです)をしていると聞いて、どうもおかしなことになってきたと思ったのです。
ピンタレストにかぎらず世界中の制作物を事務所や自宅で参照できるって凄いことだと私は思うし、日々そういった参照を通じて切磋琢磨するってことが本当は大切なんだと思うんですね。
30年前の人々が一生かけて見きれないほどの制作物を、私たちは一週間ほどで閲覧してしまうかもしれない、そんな時代に生きています。そして、法規上ではなく現実における職業選択の自由というものも、時代とともに拡大しています。
むしろ、高度情報化社会において、突然変異のように進化した才能が生まれることだってあり得ることです。ピンタレストの素晴らしさを、この機に知ってほしいと私は思っています。
ただ、情報は持ちすぎると整理できなくなるから断捨離が大切かと。佐野さんもトップランナーのひとりとして、熱心にいろんなテイストを研究するうちにオリジナリティを無くしてしまったんじゃないかなって、そんな気はします。
真偽の程はわかりませんし、一連のパクリ騒動についてここでは述べません。ただ、論点が整理されないまま炎上し切り捨てられておしまいという短絡的な決着をはかったため、禍根を残すだろうと見ています。
「似ている」ことが批判の的になったらどうする?
冒頭にあるのはピンタレストに掲出されているボードです。湯船に浸かる女性の写真が2点、みえます。作者もモデルも別です。細かいことを言えば漂う雰囲気も、情景の捉え方も違います。でも、似ていると思う人も中にはいるでしょう。
似ているということは、たったそれだけのことなんです。結果であって、プロセスとは関係ない。しかし、それを証明するのはなかなか難しいことです。
いま、正義感からか、佐野氏の作品を○○と似ているという理由で糾弾する動きが継続し、過熱していますが、それらは司法の場において判断されるべきことです。第三者たる我々においては、制作における類似性や参照、模倣、創作、デザイン、著作権といったもろもろについての冷静な議論を持ちたいと思います。たぶん簡単に答えはでないでしょう。それでいいと思うのです。簡単に答えの出ない、途方も無いテーマについて日々追求し、悪戦苦闘する。その先に社会が内包する同時代の文化というものの、切れ端が見えてくるのではないかと。
投稿者プロフィール
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フォトグラファー(フォトマスターEX)・ビデオグラファー・終活カウンセラー1級
立教大学卒業後広告代理店・リゾート勤務を経て2008年独立
宣材写真・ビジネスプロフィール写真・婚活写真など日常的な人物写真のスタジオワークをメインに活躍中 ミスコン・ミセスジャパン、ダンス・音楽イベントなどの公式撮影、各種オーディションの撮影経験豊富
会社勤めの経験も豊富。就活のアドバイスやビジネス向けのパーソナルブランディング、映像・写真・WEBを活用した視覚的な広告・営業戦略が得意です。出張撮影、映像制作、ホームページ制作おまかせください
終活カウンセラーとして「終活サポート ワンモア」を主宰。異業種提携による終活のお手伝いの傍ら終活講座やカルチャー教室などミドル~シニア世代向けのイベントを企画開催しています
日光国際音楽祭® 公式カメラマン
ミセスジャパン2020栃木選考会公式フォトグラファーほか
終活サポート ワンモア主宰
終活カウンセラー1級
エンディングノートセミナー講師養成講座修了(終活カウンセラー協会®)