コロナ禍のいまこそブランディングやマーケティングの見直しが必要
「一寸先は闇」がよい??
ないない尽くしでのスタート
おかげさまで、プロモーションオフィス リバーシは開業して14年目に入りました。二代目、三代目の経営者が多い写真館経営のなかで私はいわゆる「脱サラ組」。
潤沢な資金も、事業所も、顧客もなく、もちろん認知度も信用もまるでない。セールスに出ても会社員時代なら決まるような話がなかなか受注にならない。新規独立って大抵はそんなものです。これといったあてもなく、まさにないない尽くしでのスタートでした。幸い、勤め人時代の経験が随所に活きて、比較的順調に上昇気流を掴むことができました。ご縁に恵まれたのもありますが、いま思い返せば運が良かったのでしょう。
その後もリーマンショック、東日本大震災、パンデミックと予想だにしなかった大きな試練の続く中で少しずつ力を蓄え成長してこれたのは、会社員時代も含めご指導ご支援くださった皆さまのおかげです。これは声を大にして言いたいことですが、どんな経験も後に役に立たないことはありませんでした。本当にありがとうございます。
一寸先は闇と言いますが、先のことはあまり見えすぎないほうがよいのかもしれません。こんなに途方もない試練が次々と襲ってくるとわかっていたら、怖くてこの挑戦に踏み切ることはできなかったかもしれないと思うからです。そして、試練の中で確かに成長することができたと感じる、その手応えこそ生きている証であるとも思うからです。
天職と悟ったあの日
とりわけ、自身にとって大きかったのは、東日本大震災でした。
2011年3月11日のあの時刻、それまで経験したことのないような激しい揺れの中で、私はカメラの保管庫に駆け込み、撮影機材を大型カメラバッグにパンパンに詰め込み、車に持ち出しました。ぐらぐらと揺れる建物の中に飛び込むことも躊躇せずそのような行動に出られたのは、(撮影機材さえあればこの先何があってもなんとかなる)という想いがあったからです。
当時は独立して3年、仕事も安定し充実したなかにありましたが、会社勤めが長かったこともあってか、どこかで不安を感じながら仕事に取り組んでいました。
しかし、己がカメラさえあればなんとかなると無意識のうちに思っていることに気づいたとき、この仕事は天職であると覚悟をもって信じることができたのです。
コロナ禍のいまこそブランディングやマーケティングの見直しが必要
3.11からの仕切り直しがコロナ禍に活きた
その後、震災後のイベント業務のキャンセルが相次ぐ中で、ボランティアで避難所の撮影をさせていただいたり、入学式のできなかったご家族の記念撮影をさせていただいたりするなかで、プロ=映像・写真で稼ぐというシンプルな意識から、映像・写真のプロフェッショナルとして社会に貢献する、役に立つという意識にシフトしていきました。
また、当時主要業務だったB to B=特定の長期契約・イベント撮影からB to C=不特定多数・WEB集客の写真館主体の経営に移行、いちからブランディングをやり直し、営業戦略を組み直しました。
一時期は売上、利益ともに大きく減少しましたが、試行錯誤の中で少しずつ顧客と評価を獲得し、業務も安定するようになり、以前は考えられなかったような素敵なご縁にも多く恵まれました。
あのとき営業戦略の大転換がなかったら素敵な出会いもなく、このコロナ禍を前向きに闘うこともできなかったかもしれません。
ウィズコロナを転機に
災いが去るのを待つといった消極的な姿勢ではなく、今後に備えて教訓を活かすことが大切だと思っています。ゆえにコロナ禍のいまこそ、ブランディングやマーケティング戦略の見直しが必要だと思います。いま修正し策定するプランは、数年後の自分自身を助けてくれるはずです。
緊急事態宣言下、思うように身動きの取れない状況でもホームページをリニューアルしたり、ブランディング戦略を見直したりといった動きが活発になっているようです。
意外に思われるかもしれませんが、いま独立の準備をされている方も大勢いらっしゃいます。そういえば昨年もコロナ禍で独立される方のお手伝いをする機会はたくさんありました。
しっかり準備をしてきた皆さんからは、この非常事態に於いても修正しながら先へ進むパワーを感じます。考えてみれば、スタートしてしまえば不景気だからといって取りやめるわけにもいかないのですから、景気の動向を様子見していても事態は何ら改善されません。私も独立以来、景気が良かったことなんてありませんし、常にプランを修正しながら前進あるのみ。
そして、私自身も前向きに進む皆さんから勇気づけられ、元気を頂いています。こんな風にさまざまな分野の人たちと相乗効果を発揮できるのも写真館経営の醍醐味です。
まずはプロフ写真から
ビジネスプロフィール写真もぜひ見直してみてください。コロナ禍で非対面型のビジネスも増え、今まで以上に重要なビジネスツールになっています。
折角のこの機会、ご自身がわくわくするようなプロフ写真を用意して、テンション上げていきましょう。
何かと制限のある状況では「いまできること」にフォーカスしがちですが、大切なのは困難をおしても「いまなすべきこと」にチャレンジすること。その努力の先にまだ見ぬ未来、闇の中に明かりが灯ることを期待して、前向きに取り組んでいきたいものです。
このパンデミックの出口はまだ先です。みんなで闇を照らしながら社会を動かし、先へ進みましょう。
投稿者プロフィール
-
フォトグラファー(フォトマスターEX)・ビデオグラファー・終活カウンセラー1級
立教大学卒業後広告代理店・リゾート勤務を経て2008年独立
宣材写真・ビジネスプロフィール写真・婚活写真など日常的な人物写真のスタジオワークをメインに活躍中 ミスコン・ミセスジャパン、ダンス・音楽イベントなどの公式撮影、各種オーディションの撮影経験豊富
会社勤めの経験も豊富。就活のアドバイスやビジネス向けのパーソナルブランディング、映像・写真・WEBを活用した視覚的な広告・営業戦略が得意です。出張撮影、映像制作、ホームページ制作おまかせください
終活カウンセラーとして「終活サポート ワンモア」を主宰。異業種提携による終活のお手伝いの傍ら終活講座やカルチャー教室などミドル~シニア世代向けのイベントを企画開催しています
日光国際音楽祭® 公式カメラマン
ミセスジャパン2020栃木選考会公式フォトグラファーほか
終活サポート ワンモア主宰
終活カウンセラー1級
エンディングノートセミナー講師養成講座修了(終活カウンセラー協会®)