ビジネスプロフィール写真で大切なことは撮影の意図を伝え、共有すること

オーディション写真はじめ芸能関係の宣材写真の場合はモデルさんも多少の撮影イメージをお持ちですが、ビジネスプロフィール写真の場合は平素写真慣れしていない方も多く、明確にイメージをお持ちでないこともよくあります。

写真を使用する媒体や場面について伺いながら、撮影シーンをいくつか描き、撮影しながら組み立てていきます。

大切なことは撮影の意図を伝え、共有すること。例えば、掌の向きや角度を変える。その仕草に持たせたい意味まで事細かに伝えながら撮影を重ねます。

 

フォーマル寄りの撮影は静的なプロフィール、カジュアルは動的なイメージで

起業されるシニアビジネスパーソンのプロフィール。ご意向により、背景は黒のグラデーションをチョイス。
近年はWEB用に白の背景が主流になっていますが、黒っぽい背景もきりっと引き締まって良いものです。精悍さ、クールな印象をもたせるのに良いですね。

撮り始めから表情に余裕があったので「写真は得意な方ですか？」と尋ねたところ「まあ、そうですね」とのお返事。さすがですね。
平素、その逆が圧倒的に多くそれはそれで撮影者としては燃えてくるのですが、嬉しいお返事に心温められての撮影となりました。

今回はお着替え可能なプランで撮影。オーソドックスにフォーマル寄り→カジュアル寄りの2パターン撮影です。
フォーマル寄りの撮影は静的なプロフィール、カジュアルは動的なイメージでの撮影となりました。動的なイメージは撮影意図を伝えながら、講師を担当されている様子をイメージして演じて頂きました。

この辺りのお打ち合わせはお会いしてすぐに確認します。念のためネクタイ姿でも動的なシーンを撮影、また個性的な仕草やフレッシュな表情をリクエストしながらたっぷり撮影させて頂きました。
セレクトは撮影者の推奨カットをベースに絞り込み、ここでも撮影意図を説明しながら選び抜きました。

 

素顔の優しさに魅力

シャイな人柄でしたが、ナチュラルな笑顔が素敵だと感じ、会話の中で表情を引き出しました。ポートレートはコミュニケーションが肝心です。

ポートレートでは素の表情よりも演じていただくことを信条としていますが、素顔の優しさに魅力を感じ、演出は控えめにしました。

ポートレート撮影は撮影者とモデルさんの共同作業、臨機応変も大切です。

 

キリッとした表情にも優しい雰囲気があり、理想的なプロフィールです。

 

セミナー講師のプロフィール

 

セミナー講師のビジネスプロフィール写真。撮影者もセミナーで登壇することがありますが、それを写真室で再現するのはなかなか難しいものです。

オンラインセミナーだって難しいですものね。

会話の中でセミナーの場面をイメージしていただけるよう撮影を組み立てながら、自然で優しく、かつ堂々とした振る舞いを引き出します。