写真を次代に遺すことも同時代的な使命ではないだろうか

写真文化の担い手 安珠

デジタルは写真をダメにしたか?

AERAムック 旅×カメラ、特集は「安珠のパリ」。こういった特集が頻々と組まれるくらい、写真を撮る行為は日常の中に定着した。すばらしい時代。

「デジタルが写真をダメした」などと言う人がいまだにいるが、とんでもない間違いである。商売としての採算性や業界のキャッシュポイントの移行はあっても、写真そのものは盛んになっている。

20年前、日常をスナップして歩くと「何かの記念でもないのに写真を撮って何が楽しいの?」と聞かれた。25年前はカメラをぶら下げて歩くと子供連れの母親は逃げるように去っていった。連続幼女誘拐殺人犯の宮崎勤がカメラマニアだったと報道されたのだ。大学の写真部への入部希望者は激減した。

四半世紀を経た今では、誰もが意識することなくカメラを携行し、ラーメンに箸をつける前にさえスマホを取り出して皆写真を撮っている。デジタル化がその裾野を一気に押し広げたのは言うまでもないこと。文化と商売とは必ずしも連動しない。

 

ファッション文化と写真、そして歴史

写真を撮るという行為そのものがファッション文化として位置づけられたのは、安珠が登場した頃だったのではないか。
当時、彼女は取り壊し直前の代官山同潤会アパートで、まだ少年だった黒田勇樹をモデルに作品を残した。そのみずみずしい感性を今でもよく覚えている。

先にファッションと言ったが、それは風俗や世相の投影でもある。我々撮影者の追い続けるものの多くは、常に人間社会の通俗じみたものである。

そういった諸々の事象を主観によらず、カメラ・アイで切り取り定着させ、次代に引き継ぐ。そういった使命を帯びているということを、たまには考えてみる必要がある。私たちが共有している明治期以降の希少な写真も、有名無名の先人たちが遺した財産であることを思えば。

 

 

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投稿者プロフィール

今井 賢司
今井 賢司プロモーションオフィス リバーシ 代表
フォトグラファー(フォトマスターEX)・ビデオグラファー・終活カウンセラー1級

立教大学卒業後広告代理店・リゾート勤務を経て2008年独立
宣材写真・ビジネスプロフィール写真・婚活写真など日常的な人物写真のスタジオワークをメインに活躍中 ミスコン・ミセスジャパン、ダンス・音楽イベントなどの公式撮影、各種オーディションの撮影経験豊富

会社勤めの経験も豊富。就活のアドバイスやビジネス向けのパーソナルブランディング、映像・写真・WEBを活用した視覚的な広告・営業戦略が得意です。出張撮影、映像制作、ホームページ制作おまかせください

終活カウンセラーとして「終活サポート ワンモア」を主宰。異業種提携による終活のお手伝いの傍ら終活講座やカルチャー教室などミドル~シニア世代向けのイベントを企画開催しています

日光国際音楽祭® 公式カメラマン
ミセスジャパン2020栃木選考会公式フォトグラファーほか
終活サポート ワンモア主宰
終活カウンセラー1級
エンディングノートセミナー講師養成講座修了(終活カウンセラー協会®)

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