【生前遺影】撮影者として、終活カウンセラーとして、「遺影写真」を考える

※写真はイメージです

 

あえて「生前遺影」を撮影しないという判断も

お元気なご夫婦の遺影写真を制作しました。料金や仕上げを説明し、まずは生前遺影をお勧めしました。写真の修復加工料よりも新たに撮影するほうが低予算で仕上がりも自然で美しいのです。

不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、作業賃としてお考えいただければおわかりになると思います。生前遺影のスタジオ撮影では撮影からセレクトまで一時間もあれば十分です。

それに対して古い写真からの制作となると写真をデータ化し、色あせを直し、キズや汚れを取り、背景を抜いて相応しい色を配し、服装や家紋をつけ…と大変な労力を必要とするのです。そのうえ、画質に限界があります。

 

ひと通り丁寧に説明を差し上げましたが、そのうえでお若い時の写真からの遺影制作を強く望まれたので、お請けしました。

生前遺影の撮影では手作業による「ビューティー仕上げ」で5～10歳はお若い印象にお直しすることも可能ですが、想い出のお写真で制作するのももちろんありです。

 

想いに寄り添うことが第一

写真のクオリティを考えれば生前遺影がベストアンサーです。それゆえ撮影者としては微妙な判断かもしれませんが、終活カウンセラーとしてはその人の想いに寄り添うことが第一です。

職業写真家としての目からみればあまりクリアでない写真であっても、ご本人にとって自分らしいお気に入りの写真であるなら、それもまた正解なのです。

納品の際、ご夫妻はエンディングノートもお求めになりました。終活サポート ワンモアのオリジナルエンディングノートです。

生前遺影に注力するようになって数年経ちますが、そのことで守備範囲も視野も広がりましたね。

終活支援に深くかかわるようになる前の私なら、「生前遺影」にこだわっていたかもしれません。でも、それは善意やプロ意識の押し付けなのです。

 

ご夫妻は自家用車の車検時期到来を機に生前整理を始められたそうですが、まだまだお元気でコミュニケーションも活発ですのでよいご準備ができると思います。

そして、人生の棚卸しを通してこの先も素敵な日々が待っていると思いますし、そのお役に立てたなら嬉しいです。

「生前遺影は長寿のお守り」です。終活は色々と広範囲で、すぐに答えの出ないような難問も存在しますが、前向きに取り組みたいものですね。

 

みや終活講座 Vol.3　テーマは「マネー&ライフプラン」「デジタル遺品」です

終活サポート ワンモア栃木支部では2/23(日)10時より「みや終活講座 Vol.3」を開催します。テーマは「マネー&ライフプラン」「デジタル遺品」です。

終活がテーマですが、30～40代から関心をもっていただきたい内容です。

フォトスタジオ　リバーシ代表の今井も登壇、パソコン・スマホやLINEのデータといった「デジタル遺品」の管理、より安全なパスワードの作り方や秘密のフォルダの隠し方などについてお話します。

 

会場はとちぎ福祉プラザ（宇都宮市若草1-10-6）です。

お電話またはこくちーずからお申し込みください。

 

≪ご連絡先≫

終活サポート ワンモア　栃木支部　TEL.028-680-5635
（フォトスタジオ　リバーシ内）