【ウィズコロナを考える】新時代のビジネスプロフィール写真とパーソナルブランディング

新しいトレンドに逆張りをするのもまた経営判断

経営はチャレンジと検証、何が正しいかは結果論

どんな大変なときでも世の中は動いていかなければ私たちの暮らしは成り立たないし、私たちも世の中を動かしていかなければなりません。

前回のブログにも書いたように新しい時代に適応することはもちろん大切ですが、その逆もまた真なりです。

「ウィズコロナはこうだ」と新しいトレンドが次々と生まれる中で、自分はあえてそれをしないと決めることもまたひとつの経営判断ですね。

それがいちいち正しいかどうかではなく、そういった思考回路をめぐらせることが大切だと思っています。

 

経営はチャレンジと検証、その繰り返しだと思います。「何が正しいか」というのは多くの場合結果論に過ぎない、そう思います。

「選択と集中」ということがひと頃しきりに言われましたが、何かを選ぶということは何かを諦めたり捨てたりしないといけないということでもあるのです。

 

逆境は人を育てる

何度も書いていますが、私は独立してすぐにリーマン・ショックが(「プロモーションオフィス リバーシ」)、お店を借りて翌日に東日本大震災があり(「フォトスタジオ リバーシ」)、今回は3年かけて異業種協業のチーム「終活サポート ワンモア」がようやく、ようやく、ようやく軌道に乗ったところでコロナショックに遭いました。

でも、健康な身体さえあれば大丈夫です。そういうことを教えてくれた困難にも意味はあったと思っています。

何より、逆境は人を育ててくれます。大変なこともあると思うけれど、普段では出てこないような知恵や気付きが湧いてきて、きっと自分自身を扶けてくれると思います。

 

ビジネスは止まらない

コロナ騒動が一段落したら、家族の絆を求めて婚活や生前遺影といったサービスのニーズが一層高まるだろうと予想しました。知り合いの経営者にもそのような話をした覚えがあります。

果たしてそのとおりになりましたが、ビジネスプロフィールのご依頼はしばらく低迷するかと思っていたところ、その予想は大きく外れました。

このコロナショックの中でも独立開業したり、意欲的に取り組んでいるビジネスパーソンが大勢いらっしゃることに励まされます。

今回は、ビジネスプロフィール写真(ビジネスポートレート)撮影の現場から、ウィズコロナ時代のビジネスやパーソナルブランディングを考えてみたいと思います。

 

「ミスコンとは違う私」という新たな課題

ウォーキング講師 及川真子 フォトスタジオ リバーシ(宇都宮市)

「ミセスジャパン2019」ファイナリストの及川真子さん、久々の登場です。

こちらでも何度かご紹介してきたとおり、これまで何度もミスコンの応募写真を撮影させていただいております。

いまはご結婚されて、「ミセスジャパン」元ファイナリストです。

今回はビューティーコンテストを離れて本業のウォーキング講師としてのプロフィール撮影。

ビューティーコンテストを離れて…と言っても、そのためのレッスンを長年経験されているため、表情や仕草にも自然とその雰囲気が出てしまいます。

また、撮影者もついそっちに誘導しそうになって、時折中断して顔を見合わせて大笑い。

自然な写真を撮影するというのは、「ありのまま」を撮影するのではありません

「レッスンの合間はどんなことしてますか?」「説明をしているときはどんな仕草?」

「視線を外してみますね」「むこう向いて、生徒さんに呼ばれて振り返ってみて」

ウォーキングレッスンの情景を想像しながら、シーンを作ってゆきます。

 

実際には、私は主催イベントで及川さんにレッスンをお願いしているので、レッスンの様子も知っています。

おおらかで気取ったところがなくて、ユーモアあふれる早口で、みんなを楽しませています。

ただ、そのありのままを再現するのではなく、ちょっとよそ行きな感じも大切です。

つくりこまれた美しさではなく、日常の中で輝いている瞬間はだれにでもあって、それを活写するというイメージです。

さらには、こんなふうに健やかに美しくなりたい…そう思わせる肖像写真が必要なのです。

 

自然な雰囲気を演じるというのは意外と難しいのですが、素直な人柄で上手に表現してくれました。さすがです。

 

 

様々な表情があってこそ、大人の仕事人

ビジネスプロフィール写真 フォトスタジオ リバーシ(宇都宮市)
本来の気さくな雰囲気のカットも強く推してセレクト

照れ屋さんで、気取った感じは苦手な様子でしたが、撮影を重ねるなかで自然と様になってきました。

「写真が苦手」という人に写真が好きになっていただけたら、(撮られるのも楽しい)と思っていただけたら、撮影者としては最高の仕事をしたことになると思っています。

また、その中でサッと映し留めた本来の気さくな雰囲気のカットも強く推してセレクト。様々な表情があってこそ、大人の仕事人の肖像です。

 

著者プロフィール写真 フォトスタジオ リバーシ(宇都宮市)
著書に掲載するプロフィール写真、柔らかさだけでなく知性を感じる写真に
「写真は苦手」「第一印象は怖いとよく言われる」そうですが、撮影者の第一印象では凛とした佇まいと人懐っこい笑顔が印象的でした。
くしゃくしゃっと笑うと、少女のような気さくな表情でした。カジュアルフォトも撮ってみたい感じ。

 

でも、緊張して多弁になってる感じはあったかも。あまりあれこれ言わずにこにこ頷いて、まずは話を伺います。

 

著書に掲載するプロフィール写真。なので、柔らかさだけでなく知性を感じる写真にしたいと思いました。

女性のビジネスポートレートは周囲からも本人からも「柔らかく」「優しく」を求められがちですが、私は凛とした強さや知性、個性を何より大切にしたいと考えています。

 

【番外編】勤め上げたお仕事の、最後の制服姿

情熱を持って打ち込んできたお仕事にも、いつか引退するときがやってきます。

自衛官の退官記念に撮影させていただいたポートレート。

まだお若いですが、服務規程により無事定年ご退官されました。ご存じでない方もいらっしゃると思うので、申し添えます。

キリッとお澄ましのお姿もさすがに凛々しくて素敵でしたが、退官に寄せる想いなどを伺っているうちにこみ上げてくるものがあったご様子で、静かに、丁寧に撮影しました。

私事ですが、撮影者の父親も消防士で、危険業務に携わっていました。

世の中には実に様々な仕事があって、様々な人々の労がその世の中を動かしています。この仕事をしているとそういったことをリアルに感じることができます。

撮影終了後のほっとした笑顔がとても印象的だったので、お時間をいただいてさらに撮影。もっと表情がわかるようにと、制帽をとっていただきました。

瞬間、胸が熱くなるような共感を覚えながらシャッターを切りました。撮影者にも、会心のショットです。

ウィズコロナとビジネスプロフィール写真

コロナ禍によって社会のシステムや人々の意識が大きく変わり、「新しい生活様式」という新たな枠組みの中で再編される、そんな時代の節目を迎えています。

オンラインミーティングなどを利用した非対面のビジネスも今後急増するでしょう。

そんな新時代に要求されるのは、洗練されたイメージの積み上げではなく、信頼できるリアルな感覚、つまり親近感・安心感だと思います。
例えば経営者や社員のプロフィール写真一枚すら無いビジネスよりも「顔の見える」関係が望まれると考えます。

自身のプロフィールを積極的に発信し、共感を得ることが大切です。その意味でもSNSというプラットフォームを活用し、プロフィール写真と併せて積極的に発信していきたいものです。

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投稿者プロフィール

今井 賢司
今井 賢司プロモーションオフィス リバーシ 代表
フォトグラファー(フォトマスターEX)・ビデオグラファー・終活カウンセラー1級

立教大学卒業後広告代理店・リゾート勤務を経て2008年独立
宣材写真・ビジネスプロフィール写真・婚活写真など日常的な人物写真のスタジオワークをメインに活躍中 ミスコン・ミセスジャパン、ダンス・音楽イベントなどの公式撮影、各種オーディションの撮影経験豊富

会社勤めの経験も豊富。就活のアドバイスやビジネス向けのパーソナルブランディング、映像・写真・WEBを活用した視覚的な広告・営業戦略が得意です。出張撮影、映像制作、ホームページ制作おまかせください

終活カウンセラーとして「終活サポート ワンモア」を主宰。異業種提携による終活のお手伝いの傍ら終活講座やカルチャー教室などミドル~シニア世代向けのイベントを企画開催しています

日光国際音楽祭® 公式カメラマン
ミセスジャパン2020栃木選考会公式フォトグラファーほか
終活サポート ワンモア主宰
終活カウンセラー1級
エンディングノートセミナー講師養成講座修了(終活カウンセラー協会®)

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