各自治体は粘り強く「成人式」の開催努力を

広域連携し、粘り強く「成人式」開催努力を

祝日法改正前は長く1月15日が「成人の日」でした。私は寒冷地（日光）に育ったので、冬休みの最終日でもありました。宇都宮市の二荒山神社では正月の終わりを告げる「春渡祭（おたりや）」が催され、何かと慶事の締めといった風情が色濃くあります。

この文章を書いている2021年1月15日の下野新聞のコラムは、成人式の開催・中止に悩む自治体の苦悩を思いやりながらも、中止決定した自治体に再考を望むといった内容でした。私も同じ考えです。そして、新たな地域格差を産まないためにも各自治体の裁量のみでなく、県を含めた広域での協力体制も必要かと思います。 

近隣では日光市が成人式中止を決定し、その補償として新成人への2万円給付を打ち出しましたが、成人式の出席率は都市部で5～６割、地方で7～8割程度であることを考えると一律給付が妥当かどうかにも疑問があります。まずは時期を検討し、規模を縮小しても開催努力を模索するべきかと。

 

直前になって成人式の中止決定をした新宿区は批判されていますが、新成人のために同区はぎりぎりまで開催努力を続けたと思います。答えのない課題に対し、一面的にみて判断するのではなく、多面的に判断することがいま求められていると思います。これも、本来はより広域で対応を協議検討すべき事案だと思います。毎度このような対応を求められるのでは、行政の負担も過大なものになってしまいます。大都市に限ったことではありません。

 

諸事情により成人式に参加できなくなった皆さまの撮影をいたします

※写真は作例です。タイトル・文章とは関係ありません

 

「写真だけの成人式」をしませんか？

これはコロナ禍といった状況に関わらず毎年そのようにお声がけさせていただいております。実は私もそうでしたが、諸事情により成人式に参加できなくなってしまった新成人の皆さんの後撮りをお受けしています。

例年は初夏の頃が多いですが、皆さんお越しになるのはまちまちです。すでに遠隔地で働いている新成人も多くいらっしゃいます。コロナの動向も春先から少し落ち着く予想ではありますね。コロナの感染状況をみながらご家族の集まれる日をご調整ください。

感染の状況で何度延期になっても構いません。何度でもお付き合いいたします。

大切な家族の絆、想い出をいまここに。

 

家族の節目には、家族写真を

そして、成人式に限りませんが、ご家族の節目のときにはぜひ家族写真も併せて撮影してください。

 

年明け最初の撮影だった家族写真と成人記念撮影。家族と愛犬と祝う成人式、素敵ですね。愛犬家でもある撮影者は、この光景に幾重にもキュンキュンしてしまいます。

「楽しくて、撮影自体が良い想い出になりました」とのお言葉に嬉しくなりました。良い写真をお渡しするのは当然として、撮影体験を楽しんでいただきたいと思っています。最上級の褒め言葉です。私たち撮影の仕事に携わる立場の者にとってもいま大変なときですが、頑張っていこうと想いを新たに。

 

余談ながら、現在の成人式の由来は第二次世界大戦の敗戦後の復興を担う若者に希望を持たせたいとの想いで埼玉県蕨町で開催された「成年式」で、これを受けて成人の日が祝日に制定され式典が開催されるようになりました。もちろん、元服その他の成年を祝う風習は古来より存在します。いずれにせよ復興を担うといった趣旨を思えば「荒れる成人式」などは論外だとわかるエピソードです。

私たちはいままた試練の時を迎えていますが、復興の担い手たる自覚をもって不平不満を口にする前に自分の果たすべき使命や責務に取り組んでいきたいものです。

 

 

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